NPOと企業の復興協力、3

また、次のような発言もあります。
宮城:プロボノの派遣制度を構築されようとしている企業の方にも、これから挑戦しようという個人に対しても、大きな励みになりますね。去年、イギリスのロンドンに伺った時に、PwCの方が「災害や課題解決の現場に若い社員を連れて行くのもいいが、私たちはマネジメント層を送り込んでいる」と話していました。マネジメント層の意識が変わることは、組織に与える影響が非常に大きい。彼らを現場に送り込むことで視野が広がり、仕事に対する価値観を大きく進化させることになるのだと聞いて、なるほどと 納得しました。そういう意味では、マネジメント層の方にも入っていただく機会を作りたい と思っています・・
ご指摘の通り、仕事を進める上で、マネジメント層の働きも重要です。第一線で働く職員(いわゆる兵隊さん)を増やしただけでは、仕事はうまく進みません。彼らに指示を出し、導いていく中間管理職が必要です。現場で次々起きる問題や新しい課題を、ひとまず判断して処理する中間管理職です。この機能がないと、せっかくの多くの職員も烏合の衆になり、問題は全て本社の責任者に上がってきて、組織は動かなくなります。