カテゴリー別アーカイブ: 著書「明るい公務員講座」

お役に立った「明るい公務員講座」

先日、若手職員から、報告がありました。
前の職場でのことです。仕事をどう進めたら良いか、分からなくなったのだそうです。その職場でも前例のない案件を、担当したのです。
どうして良いかわからない。相談する人も、いなかったとのこと(ここが重要なのですが)。
かなり落ち込んで、そのうちに、何を悩んでいるか分からなくなったのです。「私一人ができないのか、誰がやってもできないのか」と悩みました。

そのとき、知人が「明るい公務員講座」読んでみたらと、助言をくれました。読んでみたら、「第2章と第3章が、私のことだ」と思えたそうです。それで、脱出できたとのこと。
よかったですね。お役に立てて、うれしいです。

『明るい公務員講座』4刷り

明るい公務員講座』の4刷りが出ました。6月30日付けです。引き続き売れているようです。ありがとうございます。内容は変わっていません。
若い人とともに、若い人を指導する立場の人が、読んでくれているようです。
本にも書いたように、珍しいことやびっくりするようなことは、書いていません。多くの職場で、多くの人が、実践していることです。
しかし、若手職員は、きちんと教えてもらっていない。指導する立場の人も、系統だって指導を受けていない。よって、この本を読んで、「そうか、こうすれば良いのか」とか、「私のやり方が正しかったんだ」と安心するのです。

「中級編は、まだ単行本にならないのですか」との問い合わせが、たくさんあります。はい、検討はしているのですが、今は中級編の連載に追われていて、それどころではないのです。しかも、この本が出たのが2月下旬。まだ、半年も経っていないのですよ。焦らないでください(苦笑)。
もっとも、ある読者曰く「全勝さん、最近の連載は中級編を通り越して、上級編になっていませんか」と。そうですね。あれも書きたい、これも書きたいと思って、次々と発展しています。単行本にする際には、組み立てを考えなければなりません。

読売新聞で紹介されました。

5月20日の読売新聞夕刊コラム「とれんど」で、棚瀬篤論説委員が「災害対応のイロハ」を書いておられます。その冒頭に、次のように書いていただきました。
・・・人間の脳は、1、2、3の次を「たくさん」と認識するという説がある。漢数字を見ても三までは棒の数だが、四から先は違う。
そんな話を交えつつ、若い後輩に助言する。1枚の紙に入れる項目は三つ以内に抑えよう、と。
前復興次官で内閣官房参与の岡本全勝さんが近著『明るい公務員講座』(時事通信社)で教える書類作成法の一つだ。40年近い公務員生活で身につけた仕事のノウハウを公開したという。
書類作成法では、ほかに「結論を先に」「目次をつける」といった助言もある。経験の浅い職員にはイロハのイが有用なのだろう・・・

ありがとうございます。
このコラムの趣旨は、この後にでてきます。全文をお読みください。

新卒者が辞める理由は上司との関係

日本アンガーマネジメント協会の調査結果(2017年3月24日公表)です。新卒3年以内に仕事を辞めた男女と、新卒4年目以降でも在籍している男女約400人を対象したアンケートです。新卒入社3年以内の離職率が、問題になっています。では、何が原因か。それを探るための調査です。

「どうすれば退職を回避できたと思いますか?」の質問に対して、「新卒3年以内に仕事を辞めた男女」の28%が「上司との良好な関係」、23%が「適切な叱られ方」と回答しています。辞めた新卒の過半数が、上司とのコミュニケーションが不足していると感じているのです。
反対に、「新卒4年目以降でも仕事を続けている男女」の 32%は、「同僚との良好な関係」を築けていたことが、仕事を続けられた理由だと回答しました。

イライラの解消法は「誰かに話す」です。男性が43%に対し、女性では73%です。
男性は次に、「気持ちを落ち着かせる」「運動する」です。「飲む」は案外少ないです。女性は、「とにかく食べる」「気持ちを落ち着かせる」です。男女の違いが、表れていますね。

拙著『明るい公務員講座』で、「仕事の悩みは、実は人間関係」「相談に乗ってもらうと安心する」とお教えしました。まさにそれを裏付ける調査結果です。
原文をお読みください。

新著の反応8

明るい公務員講座』の3刷りが出ました。結構売れているということですね。ありがとうございます。内容は変わっていませんが、私の経歴に「慶應大学法学部講師」を加えました。

ある人の評価。
・この本の良いところは、「いちばん常識的なところ」が書いてあることです。それは、誰も意識的に説明してくれません。
→それを狙ったのです。

別の人からのお便り
・大病を患い休職した時期があり、落ち込んだ時期がありました。第20講の言葉に、まずはゆっくり養生することが肝要とあり、改めて認識し励まされました。ありがとうございました。
→人生も仕事も、長いですよ。短距離走ではありません。

神戸新聞3月19日書評欄
・・・著者は、県庁の事務員に始まり自治体と国でさまざまなポストを経験、事務次官まで務めた”教え魔”。本書でも、38年の公務員生活で得た仕事の勘所を惜しげもなく伝授している・・・追求するのは、公務員の仕事に欠落しがちなこと、すなわち「徹底した合理性」だ・・・
→「教え魔」。その通りですね(苦笑)。