思っているほど本を読めないことを改めて認識して、きっしょを立てて(「思い立って」「これを機会に」という意味で、関西の言葉だそうです)、家の本を少し整理・廃棄しました。
それぞれに思い出があるのですが、もう読むこともないでしょう。ほかに読まなければならない本が、たくさんあります。私は仕事では判断は速いと言われているのですが、本を捨てることについては、優柔不断で思い切りの悪い奴です。いつも「やるぞ」と言い、何度も「やるぞ」と決めたのですが、実行に移せず。「いつかやる」は、「いつまでもやらない」ですね。
最近触ってない棚から本を下ろし、分別しました。まだ読めそうな本は段ボール箱に詰め、知人に送って処理してもらうこととしました。合計5箱。ここが味噌です。自分では思い入れがあって処分できないので、頼んでいるのです。もし役立つ本があれば再利用され、そうでない本(ほとんど)は捨てられるでしょう。
古い学術雑誌は、捨てる前に「ひょっとしたら」と知人の研究者に、「だれもいらないわな」と聞いたら、引き取ってくれました。肝冷斎の興味のありそうな本は、送りましょう。でも、彼の本の山を高くすることになりますね。嫌がらせかな。
しかし、これだけでは本棚の前後に詰め込んである(2列になっている、さらにその上に横積みしてある)のが、1列分4棚で減っただけで、削減効果は目に見えません。
気合いを入れて、一番上の棚に詰まっている新書に手をつけました。数えてみると、1列に約60冊並んでいます。前後2列、上下2段に詰め込んであります。合計240冊。脚立に上り、下で受けてくれる孫に手渡しして、廊下に下ろして選別。いくつか残して、捨てました。ここは棚が空いて、成果が見えます。棚板は約20年間の重みで、たわんでいました。
ただし、新書と文庫は、まだ別の棚に4段あります。しかもその棚には、1列で80冊ほど並んでいます。ということは、80冊×4列×4段あります。コツコツとよく読んだものです。
新書も含めて、捨てたのは合計5箱ほど。
翌日、宅急便に集配に来てもらいました。「また、明日もありますかね」と聞かれたので、再度挑戦。クロネコのお兄さんは、わかっていますねえ。感謝です。
で、違う棚に挑戦しました。その結果、詰めて送るのが2箱でき、ほかに約3箱分捨てました。前日の作業を含め、棚が4マスほどスカスカになりました。快挙です。作業の前後を写真に撮っておけば良かったのですが、恥ずかしいのでやめました。
目標は、書斎の床に積み上げてある「山脈」と、寝室の壁沿いの「万里の長城」を崩すことなのですが。まったく、行き着きません。でも、やれば少しは進むということが証明されました。今年の夏休みの快挙です。「それほどのものかい」と笑われそうです。
悪あがきの記録「本棚への収納」「書斎の整理」「本を捨てる、思い出を捨てる」