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慶應義塾大学、地方自治論Ⅰ成績評価

今日も、朝から書斎にこもって、地方自治論試験の採点をしました。94人です。
第1問は、ほとんどの人が、よい答案を書いていました。地方自治の意味を理解してもらえれば、この授業の最低線は越えてもらえました。
第2問は、正しく書けていたのは、半数くらいでしょうか。国政における三権分立は、皆さん頭にたたき込まれているのでしょうが、憲法が定める地方自治によって、自治体にも分割されています。その中での水平的分立があります。地方議会は、国会の下部機関ではありません。また日本は単一国家であり、連邦制ではありませんから、地方自治体(地方政府)が中央政府と完全に対等になることはありません。
第3問は、それぞれの考え方を聞く問ですから、各人ごとに結論が違って当然です。ただし、議院内閣制と二元代表制の比較については、問の文章にも出てくるので、触れる必要があります。それらに触れず、町村総会について述べている答案がありました。また、制度の羅列で終わっていて、その得失を述べていない答案は、評価が低くなります。自分の考えを書くことは、慣れていないようですね。

せっかく正しい答えを書いていながら、余計なことに言及している答案がありました。これでは、分かっていないな、と思われます。
満点に近い、すなわちS評価の答案もいくつかありました。

慶應義塾大学、公共政策論成績評価

今朝は早くから、書斎に閉じこもり、冷房を入れて、公共政策論のレポートを読んで、成績をつけました。
様々な現在の日本社会の課題を取り上げて、彼ら彼女らなりの対策を書いていました。また、参考文献を読んだり新聞記事を探したり、努力の跡が見られます。少子化、高齢化、過疎化、働き方改革、女性の活躍、子どもの貧困、定住外国人、孤独防止などのほか、地震などの災害対策などもありました。社会の問題そのものではなく、その対策の不備や遅れを取り上げたものもありました。
これは間違いなくAというレポートは、読んでいて気持ちがよいです。C評価は、何度も悩みます。何か良い点を見つけて、Bに上げられないかと。B+も、よい点を探してAにできないかと読み返します。毎回のことですが、学生が一生懸命書いたレポートですから。

学生諸君へ
春の小レポート講評でも示しましたが、改めて評価基準と、よい例、悪い例を示しておきます。
(悪い例)
大半の人は、小レポートの講評で教えた「レポートの書き方」「読みやすい文章」を守っていましたが、まだ読みにくいものがありました。
書式を守っていないもの。表題なし、冒頭に要旨が書いていない、ページ番号を打っていないものです。
指示を守っていないもの。参考文献がない、新聞記事などがないものです。
誤字がいくつかありました。「橋木俊詔」ではなく「橘木俊詔」先生です。「脂肪時点」「夕食者」は「死亡時点」「有職者」の間違いでしょう。「に桑部手2割減少」は「に比べて2割減少」ですかね。提出前に、読み返しましょう。
見出しが付いていないもの、1ページにわたって改行がないもの、1文が10行以上続いていて「。」が出てこない文章は、読みにくいですね。
参考文献を書く際に、表題だけのもの。著者名、出版年、出版社を付けてください。

(評価)
「あなたが考える対策を述べなさい」と指示してあるのに、読んだ本の要約で終わっているものは、評価が低くなります。自分で考えて書いてあるものは、少々その案が甘くても、高く評価しました。
対策が具体的でないものや、デメリットなどを考えていないものは、低くなります。対策の主体がはっきり書いてないものも、評価は低いです。
それでも、よく調べてあるものや対策が書かれていれば、Bをつけました。

慶應義塾大学、地方自治論Ⅰ試験

今日は、慶應大学に、地方自治論の試験の監督に行ってきました。
今回の試験は、記述式3問です。
第1問は、自治の基本を問う問題です。これは、ノートさえしっかり取っておれば、転記で済むものです。
第2問は、普通の教科書にはあまり出てこない、しかし日本国の政治制度を考える際には重要な論点です。私の授業を受けていたら、簡単に書けます。
第3問は、最近のニュースに絡めた問題です。これも授業で取り上げてありますから、それを基に書けます。もっとも、考えを述べなければならないので、頭を使います。
自筆のノート、私が授業で配ったレジュメと資料の持ち込みを許しました。暗記でなく、基本的なことを知っているか、学んだことを基に考えることを試しました。

ほとんどの学生の答案は、A4の答案用紙に、表裏びっしり書かれています。
これから、94人の答案を読んで採点します。これもまた、重労働です。
公共政策論のレポート採点は、68人のほぼ半分まで済ませました。

慶應義塾大学、公共政策論成績評価レポート

慶應大学から、公共政策論の成績評価のレポートが届きました。68人の力作です。これから、じっくり読んでと採点します。
おおむね3ページから10ページをめどにと指示してあったのですが、たいがいの学生は5~10ページ書いています。予想されたことですが、けっこうな分量です。
明日は授業がないなあと、少し余裕を持っていたのですが(苦笑)。

慶應義塾大学、地方自治論第14回目

今日は、慶應大学で地方自治論、第14回、最終回の講義でした。
これまでの授業のおさらいをしました。これまで配ったレジュメの総目次を配って、全体像を振り返るとともに、何が重要かをお話ししました。それが、期末試験の傾向と対策になります。

その後、アンケートを書いてもらいました。この授業で何を学んだかと、私の授業についての評価です。公共政策論と同じです。81人の学生が出席し、A4用紙にびっしりと書き込んでくれました。
「この授業で学んだこと」は、私の意図通りの反応が返ってきました。自治論については省略するとして、私の経験を踏まえた説明が理解されていました。
「ほかの授業では、理論ばかりを聞いていましたが、実態を合わせて聞く授業は初めてでした」「大学の授業では制度を習いますが、運用を聞くのは初めてです」「理論だけでなく現実を聞いて、身近に感じることができました」「政治の授業で、戦後政治を聞くことはありましたが、今を聞くのはなかったです」とも。
また、公務員の実態、面接の対策、社会人のマナーの話も、評判が良かったです。

「私の授業についての評価」は、次のようなものでした。
毎回、前回学生が出した質問に答えたことは「一方向でない授業で良かったです」という反応が多かったです。他方で、「毎回の質問への回答が長すぎます」「回答のいくつかは、先生のホームページに載せてはどうですか。時間の短縮になります」という意見もありました。
大型連休に課した小レポートについて、「講評してくださったのはありがたかったです。初めての経験です。どのように書けば良いかがわかりました」という意見。
「新聞を読むようになりました」という学生が結構いました。「岡本先生のホームページの解説を読んでニュースを読むと、さらによくわかりました」とも。
「レジュメが簡潔でわかりやすかったです」という意見と、反対に「レジュメが簡潔過ぎます」という意見もありました。これは、意図して簡潔にしてあります。隙間は、学生に書き取ってもらうためです。重要なことは、自分で書くことで覚えることができます。
「配られる資料が多くて整理するのが大変でした」「板書の図を使った説明がわかりやすかったです」という意見とともに、「板書をもう少し丁寧にしてください」という意見もありました。「話に脱線が多い」「ノートを取るのが難しかった」という意見もありました。
「朝の1限でしたが、起きて出席できました。それだけの価値がありました」と言ってくれる学生が数人いました。「遅刻してくる学生には腹が立ちましたが、彼は先生の話を聞いていないという損をしているので、まあ許します」という感想も(笑い)。

相反する反応があるので、全員に満足してもらうことは無理です。院生相手なら、本は読んでくることを前提に、内容も難しくしても大丈夫です。しかし学部生を相手にすると、一定の基礎知識と重要な点は教える必要があります。「次回の授業の準備のために、教科書の××ページを読んでくること」と義務づける方法もありますね。
もらった意見は、次回の参考にします。

水曜日(公共政策論)、金曜日(地方自治論)とも、14回ずつ休み無しで勤めることができました。これは、自分を褒めてやりたいですね。毎週、レジュメと配付資料を用意することは、結構負担でした。かつて使った資料を再利用できると思っていたのですが、駄目でした。ほぼすべてを、最初から作り直しました。
これまでの経験と、授業を進めていくうちに、話すポイントを絞るようにしました。若いときは、あれもこれも教えたいと思ったのですが、大量かつ多分野の詰め込みは、学生には頭に残らないでしょう。特に公務員にならない学生は、地方自治制度のすべてを知る必要はありません。自治の基本、現在の制度が唯一のものではないこと、時代の変化とともに課題も変わってくることを理解してもらえれば良いのだと、割り切りました。その代わり、重要な点やトッピックは、新聞記事などを配って、掘り下げて解説しました。