カテゴリー別アーカイブ: 明るい公務員講座

明るい公務員講座

明るい公務員講座、第19回

連載「明るい公務員講座」の第19回が発行されました。今回は「やってみよ―職場の技能を磨く」の第2回目で、「話す技術」その1です。
しゃべることは、子どもの時からやっていますから、特段の訓練を受けなくてもできます。それが、間違いの元です。しゃべることと、考えを伝えることは、別のことなのです。親しい者の会話は、親密さの確認です。主語は必要ありません。「私はあなたが好きです」とは、言いませんよね。「好きです」でしょう。それに対し、仕事場での対話は、事実を正確に伝えることが必要で、主語と述語と目的語が必要です。「私は、第2案に賛成です」とか。あなたが思っているほど、意思は通じていません。あなたも夫や妻に、「そんなこと言っているんじゃないわ」と、叱られたことはあるでしょう。今回の内容は、次の通り。
話してみよう書いてみよう、話すことは難しい、会話と対話の違い、何を伝えたいのか、「雄弁は銀、沈黙は金」ではない。
ところで、先日お会いしたある町長が、「連載を読んでますよ。カーネギーは、私も大学の時に、恩師に勧められて読んだんです」と言ってくださいました。私は、「へえ、私は役人になってからです」と答えたら、「全勝さん、それは遅い」と、笑われました。

明るい公務員講座、第18回

連載「明るい公務員講座」第18回が発行されました。今回から、第2章第2節「やってみよ―職場の技能を磨く」に入ります。その第1回として、「職場の技能を磨く」です。本屋に行くと、たくさんのビジネス書が並んでいます。ビジネススキルに関するもの、自己啓発、リーダーシップ論などなど。並んでいるということは、それだけ需要があるということです。職業人は、それらを読んで勉強しているのです。今回は、それらの本の活用術をお教えします。内容は、次の通り。
参考になるビジネス書、技と心構えと、考えることと伝えること。

明るい公務員講座、第17回

連載「明るい公務員講座」の第17回が発行されました。今回は、第2章第1節「視野を広げよ―知識と判断力を養う」の第4回目、「知識の多さと視野の広さ」です。上司や先輩と話をしていて、その人たちがあなたの知らないことを知っていることや、思いもつかない発想を教えてくれることに、驚いたことはありませんか。私も、そうでしたから。あなたと先輩との差は、どこから生まれるのでしょうか。その要因と、あなたが少しでも早くそれを身につけるすべを、お教えしましょう。今回の内容は、次の通り。
あなたの知識は時代遅れ、知識の高さと広さ、知的好奇心と向上心を持ち続けよ、研修と自己啓発、新聞の活用法、視野の広さ、先を読む。
今回も4ページにわたる力作です。

明るい公務員講座の執筆

連載の原稿は、第2章第2節「職場の技能を磨く」の後半を書き上げました。いろいろ書きたいことがあるのですが、皆さんに知ってもらいたい要点を、バランス良く書くことに難渋していました。本屋に並んでいるビジネス書と同じことを書いても、意味がありません。公務員が実際に悩んでいること、私の経験で皆さんに役に立ちそうなことを書かなければなりません。もう一度眺めてから、右筆に手を入れてもらいます。この右筆には、本当にお世話になっています。感謝しています。
今日書き上げた原稿は、連載の回数でいうと、第21回以降になります。なんと、5月中旬掲載分を書き上げたのです。でも、書いた「貯金」は、毎週確実に減っていきます。まあ、この追いかけてくる締めきりと、編集長の優しい催促がなければ、絶対書けないでしょう。ぼやきながらも、連載は既に16回続きました。

明るい公務員講座の実践

連載「明るい公務員講座」を読んだ、ある県庁幹部から、次のような便りが来ました。一部改変して紹介します。でも、わかる人が読んだら、誰かわかるわなあ。
・・・今朝、地方行政3月28日号を読みました。
「消極的権限争い」の記述がありましたが、岡本部長に係長としてお仕えしていた時のことを思い出しました。議会質問に関して2つの部で譲り合い(押し付け合い)をしていたのを岡本部長が目にして、「総務部長が答弁してやるから、あんたが書け!(飲みに行くから18時まで)」と命じられました。全く権限外の質問について、総務部長答弁を作成したことがありました(2回も!)。ご記憶ありませんか?
いま私も、部内各課長に「質問の内容が少しでも所掌事務に触っていたら、他部局に振るなど逃げたりしないで、速やかに書いて早く帰ろう」と呼びかけています。
最初は各課の部下から不満が出たようですが、自分のところででストーリーを考えて、他部局から資料を集めて、さっさと答弁を書いてきてくれます。所管争いという余計なエネルギーを使わずに早めに答弁作成が済み、また、他部局の事業との関係も自分で勉強できたので、結果的には好評だったようです・・・
へえ、そんなことをしていたんですね。ところで、「飲みに行くから18時まで」というのは、余計というか、これも今と同じことを言っていたようです。笑い。