カテゴリー別アーカイブ: 著書「明るい公務員講座」

読売新聞で紹介されました。

5月20日の読売新聞夕刊コラム「とれんど」で、棚瀬篤論説委員が「災害対応のイロハ」を書いておられます。その冒頭に、次のように書いていただきました。
・・・人間の脳は、1、2、3の次を「たくさん」と認識するという説がある。漢数字を見ても三までは棒の数だが、四から先は違う。
そんな話を交えつつ、若い後輩に助言する。1枚の紙に入れる項目は三つ以内に抑えよう、と。
前復興次官で内閣官房参与の岡本全勝さんが近著『明るい公務員講座』(時事通信社)で教える書類作成法の一つだ。40年近い公務員生活で身につけた仕事のノウハウを公開したという。
書類作成法では、ほかに「結論を先に」「目次をつける」といった助言もある。経験の浅い職員にはイロハのイが有用なのだろう・・・

ありがとうございます。
このコラムの趣旨は、この後にでてきます。全文をお読みください。

新卒者が辞める理由は上司との関係

日本アンガーマネジメント協会の調査結果(2017年3月24日公表)です。新卒3年以内に仕事を辞めた男女と、新卒4年目以降でも在籍している男女約400人を対象したアンケートです。新卒入社3年以内の離職率が、問題になっています。では、何が原因か。それを探るための調査です。

「どうすれば退職を回避できたと思いますか?」の質問に対して、「新卒3年以内に仕事を辞めた男女」の28%が「上司との良好な関係」、23%が「適切な叱られ方」と回答しています。辞めた新卒の過半数が、上司とのコミュニケーションが不足していると感じているのです。
反対に、「新卒4年目以降でも仕事を続けている男女」の 32%は、「同僚との良好な関係」を築けていたことが、仕事を続けられた理由だと回答しました。

イライラの解消法は「誰かに話す」です。男性が43%に対し、女性では73%です。
男性は次に、「気持ちを落ち着かせる」「運動する」です。「飲む」は案外少ないです。女性は、「とにかく食べる」「気持ちを落ち着かせる」です。男女の違いが、表れていますね。

拙著『明るい公務員講座』で、「仕事の悩みは、実は人間関係」「相談に乗ってもらうと安心する」とお教えしました。まさにそれを裏付ける調査結果です。
原文をお読みください。

新著の反応8

明るい公務員講座』の3刷りが出ました。結構売れているということですね。ありがとうございます。内容は変わっていませんが、私の経歴に「慶應大学法学部講師」を加えました。

ある人の評価。
・この本の良いところは、「いちばん常識的なところ」が書いてあることです。それは、誰も意識的に説明してくれません。
→それを狙ったのです。

別の人からのお便り
・大病を患い休職した時期があり、落ち込んだ時期がありました。第20講の言葉に、まずはゆっくり養生することが肝要とあり、改めて認識し励まされました。ありがとうございました。
→人生も仕事も、長いですよ。短距離走ではありません。

神戸新聞3月19日書評欄
・・・著者は、県庁の事務員に始まり自治体と国でさまざまなポストを経験、事務次官まで務めた”教え魔”。本書でも、38年の公務員生活で得た仕事の勘所を惜しげもなく伝授している・・・追求するのは、公務員の仕事に欠落しがちなこと、すなわち「徹底した合理性」だ・・・
→「教え魔」。その通りですね(苦笑)。

新著の反応7

新著の反応の続きです。

全国町村会のホームページに「新刊紹介」のコーナーがあります。そこに取り上げてもらいました。紹介文が、優れものです。
・・・本書には徹底した「合理主義」と、暖かな「人情」が同居する・・・本書の明るい筆致とユーモアからは、仕事や人生を楽しむ著者の生き方が伝わってくる・・・

本書の特徴を良く捉えて、短い文章で紹介してもらっています。例として取り上げてもらっている拙文も、特徴的なところを選んでくださっています。
主たる読者と想定している人たちから、このような紹介をしてもらえるとは、私の狙いが当たったということですね。ありがとうございます。原文をお読みください。

次は、ある知人(研究者)からのお便りです。
・岡本さんの明るい笑顔を思い浮かべながら、読みました。「あんたのその書き込みのある資料を、コピーして配ってよ」など、まさに、岡本さんらしいところでした。
私のような経歴の人間には、「研究室ならいざしらず」が引っ掛かりました。欧米研究者に比較した場合の日本の研究者の弱点の一つが、「説明下手、議論下手」だといわれており、自身感じています。「研究」という業務にも、若干の相違点はあるにせよ、うまく説明し教えを乞う技術は不可欠です。
→ご指摘の通りですね。「研究なら、人付き合いが下手でも、成果が優れていたら良い。しかし、公務員は違うよ」を、強調しすぎましたかね。

新著の反応6

新著の反応の続きです。いただいたお便りを、少し改変してあります。

まずは、民間の方から。
・我が家の息子が買ってきて、「こんな面白い本があるよ」と差し出してくれました。あっという間に、読みました。
スピード感豊かに、明るく、楽しく仕事に取り組むためのイロハが見事に書かれてあり、目から鱗の仕事入門書です。日本の多くの若者たちが手に取って、読んでもらいたいです。

次は、ある市長さんからです。
・通読しました。納得納得、合点承知。
我が市役所では、ISO9001を取得・展開していますが、ISOには接遇とか礼儀がありません。日常の市民・同僚への挨拶などは、比較的出来てる方だとは思いますが、もっと徹底させようと思います。挨拶・礼儀・笑顔は、コスト無しで行政レベルを向上させますので。

次は、ある役所の管理職の方から。
・最近の管理職には、部下の力不足や基本ができていないことを嘆く人もいます。この本を読ませることにします。

何人かの方から
・「100点を目指さなくても良い」が、びっくりでした。常に完璧を目指さなければならない、と思っていましたから。
→この反応が、結構多いですね。本にも書きましたが、まずは80点を目指してください。残り20点を補おうとすると、それまでに費やしたもの以上の労力が必要です。そしてしばしば、あなたの考えている100点満点と、上司が求めている100点とはズレています。それを防ぐためにも、35点くらいできたら、上司に「この方向で良いですよね」と相談しましょう。

ある熟年の方から
・活字が大きくて、文章が読みやすかったです。

出版社には、数十冊まとめての注文があるようです。推測するに、役場でまとめて買ってくださっているのでしょうね。ありがとうございます。