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日記

ここはどこの国

築地の交差点で信号待ちをしている間、町の景色を眺めていました。築地は、日本を代表する魚市場ですよね。しかし、交差点の4面にあるのは、ローソン、ジョナサン、マクドナルドで、しかもすべて英語表記の看板でした。「うーんこれが日本の街角か」とがっかりしながら銀座へ向かうと、これまたヨーロッパの有名ブランド店が立ち並んでいます。
これが、日本人のあこがれなんでしょうね。また、西欧からの観光客も、違和感なく歩けるでしょう。きれいなネオンとショーウインドウを眺めつつ、「立派になったもんだ」と、感心。しかし、西欧からのお客さんが、わざわざ日本でヨーロッパ製品を買うとは思えません。
よく見ると、アジアからの観光客と思われる人たちが何人も、きれいな夜景を背景に、記念写真を撮っていました。客層は、日本人の他、このようなアジアの人たちなんでしょうか。でも、このような西欧風の景色を写しても、日本らしさはありませんよね。彼らは、もう少しお金が貯まったら、欧米の本場に行くでしょう。日本の魅力って、何なのでしょうか。日本の街並みが醜くなったこと、海外のお客さんに「これが日本の街です」と見せるところがないことは、「新地方自治入門」p170に書きました。

2か月で忘年会

今日は、再チャレンジ担当室のみんな13人で、忘年会をしました。この後、年末まで忙しくなるので、早めの忘年会です。といっても、この部屋は、発足してまだ2か月です。「今年1年」ではなく、「この2か月いろいろありました」です。職員に一言ずつ感想を言ってもらったら、多くの人が「この2か月で、これまでの1年以上の仕事をしました」とのことです。そうだと思います。それぞれ異動の内示をもらったのが前日、翌日着任したら机はあるけどパソコンも電話もなし、さらに何をしていいか分からず・・。それが、再来週には支援総合プランを決定し、その中で関係法律改正を提示し、関係予算を発表するはずです。再チャレンジ寄付税制もできます。
室長として、まあまあの所まで来たのではないかと、満足しています。もっとも、この仕事は私たちの満足が目標でなく、どれだけ社会を変えたかです。しかし、一歩ずつ進んでいることを、良しとしましょう。私たちの仕事の評価は、また後日、国民の皆さんにしてもらいます。早いところでは、新聞記者さんたちが評価してくれます。
今日は、若手が盛り上がっているのを見つつ、51歳の室長は、ほどほどで先に帰りました。久しぶりに築地から銀座まで、散歩がてら歩いたら、いろんな発見がありました。それについては、また明日書きます。

審議官の一日

今日は、早朝から、自民党本部で再チャレンジ議員連盟に出席し、政府の取り組みを国会議員に説明。このような会は朝ご飯が出るのですが、私は自宅で食べてから出かけます。食べずに家を出ると力が入らないのです。また、会場で先生方と挨拶し、会議が始まるとマイクを持って説明するので、食べる時間がないのです。落ち着きませんわ。
その後は、党税調が大詰めを迎えているので、その対応。再チャレンジ関係で、税制改正要望を出しているのです。いわゆる○政事項となって、審議が続いています。議員会館を走り回っていると、「私、岡本さんのホームページを見ています」という秘書さんに遭遇。その後、経済財政諮問会議議員に呼んでいただき、ご説明。
夜は、新進気鋭の行政学者2名と懇談会。正確には、インタビューを受けました。先生の引き出し方が上手なので、ついつい、実情をしゃべってしまいます。でも、研究者は海外留学はしても、国内留学はしないので、実情を知ってもらうのは重要なのです。世の中きれい事だけでは、動いていません。本当のことを知らずに変なことを書かれたら、もっと困ります。「官庁は稟議制で意思決定される」なんて、大間違い。重要なことは幹部が決めます。稟議として残るのは、定例業務か決まった後の形式揃えです。明日も、忙しい一日が待っています。

2006.12.06

諮問会議の準備やら、再チャレンジ支援策の詰めなどで、結構忙しく仕事をさせてもらっています。なのに、また太ってしまいました。反省。国会議員会館を回ると、お菓子などを出してもらい、いやしい私はついつい食べてしまうのです。特にある部屋には、私を太らそうとする秘書団がいて・・。このあと忘年会が続くと、さらに事態は悪化しますね。
今日は放課後に、霞ヶ関の知人と懇談会に行ってきました。大学は同期なのですが、このたび退官し第二の仕事に移られました。女性キャリアとして活躍しておられ、若いときから親しくしてもらいました。今日は、他に2人に参加してもらって、4人で気の置けない、そして楽しい時間を過ごしました。かつて、大勢でただ単に酔うために飲んでいたのと比べると、進歩しました、あるいは歳を取りました。話題は、おたがい歳を取ったこと。大変だけど、充実感のある仕事をさせてもらったということ。若いときは課長が怖かったけど、今はそれより歳を取ったこと。若いときに先輩からいろいろ教えてもらったけれど、それだけのことを後輩達に伝えているんだろうか。私たちの若いときより後輩達は長時間労働をしている、けど成果は出ているんだろうか、などなど。これまた、反省することが多いです。

2006.12.04

今日は、中国共産党党校教授ら研修団の訪問を受けました。再チャレンジ支援策について、私たちの取り組みを説明しました。地域間格差についても関心があり、この分野は私の専門なので、財政だけでなく社会的・経済的背景を含めて説明しました。かつて中国政府幹部に、地方財政と交付税を説明したことを思い出しました。経済発展の地域格差やそれに伴う人口の田舎から工業地帯への移動は、中国でも大きな問題です。時間が十分なかったので、拙著「新地方自治入門」を進呈して、「このあたりを読んでください」とお話ししました。もっともこの本は日本語なので、もらった方も、困ったかもしれませんね。