カテゴリー別アーカイブ: 体験談

生き様-体験談

オクラホマミキサー

オクラホマミキサーって、覚えていますか。フォークダンスです。
私は、中学校の体育の時間と、高校の学園祭でやりました。中学では、友人が「女の子と手をつなぐのは嫌だ」と言って、先生に叱られていました。高校では「あの人と踊れるのかな」と胸がどきどきしました。相手の女性は、一人飛ばしでしたよね。

6月5日の日経新聞文化欄、講談師の神田茜さんの「オクラホマミキサー」を読んで思い出したのです。あのメロディーも、そして曲が終わる際の「チャンチャン」も。
神田さんが上手に、若い男女の気持ちを書いておられます。「思春期に初めて手をつないだフォークダンス」と。占領軍が「健全な男女関係」を築くために導入したとも。
オクラホマミキサーとは振り付けの名前で、曲の名前は「藁の中の七面鳥」というのだそうです。

「好きな男の子と手をつなげるかもしれない」と頭がいっぱいになった神田さんは、当日、男女の人数あわせで男子の列に入れられ、好きだったM君とは手をつなげなかったのです。

コロナ禍の結婚式

今日6月5日は、結婚式に行ってきました。コロナ禍での結婚式です。
神前での式では、参加者は新郎新婦を除いて、マスク着用。神主さんも巫女さんもです。巫女さんは、御神酒を注ぐときはビニール手袋をしていました。
披露宴は、双方の家族だけの会食です。大勢の人が参加して出し物がある会に比べ、すっきりしてこれもよい会でした。みんなが緊張せず、和やかな会でした。

岡義達先生の政治学を分析する

4月に出た、前田亮介編『戦後日本の学知と想像力――〈政治学を読み破った〉先に』(2022年、吉田書店)は、東京大学駒場で御厨貴ゼミに参加した若手研究者たちの論文集です。御厨先生の古稀にあわせて出版されました。

そこに、澤井勇海執筆「岡義達 行動論・象徴論から演技論へ」が収録されています。前田亮介さんの「序」には、次のように紹介されています。
・・・澤井勇海「岡義達 行動論・象徴論から演技論へ」は、その難解さと寡作ぶりがしばしば秘教的に語られてきた『政治』の作者(岡義武の歳の離れた弟でもある)の政治学の全体像を提示した、おそらくはじめての論考である・・・

私は大学3年の時に、岡先生の政治学の授業とゼミを取りました。『政治』は、最初に読んだときは歯が立ちませんでしたが、何度かくり返し読むうちに理解できるようになりました。古典から最近の新聞記事まで背景にある知識が広く、さらりと引用されているので、それらを知っていないと理解できなかったのです。それさえ分かれば、そんなに難しい文章ではありません。「思い出の本、その2。岡先生「政治」
惜しむらくは、もう何冊か書いてくだされば、もっと理解しやすかったでしょうに。

1991年生まれの澤井さんは、岡先生に直接指導を受けたことはないでしょう。御厨先生を通じてだと思いますが、どのようにして関心を持たれたのでしょうか。

副知事二人、追加で4人

新副知事二人」の記事に、意見が寄せられました。
「ほかに、同時期に一緒に仕事をした二人が、副知事になっています。滋賀県の江島宏治さんが昨年度から、愛知県の林全宏さんが4月から副知事に就任されています」と。失礼しました。

お二人は平成4年4月から、隣の財政課に出向してきていました。
交付税の算定は、交付税課と財政課の二つの課で行います。私は歳出担当課長補佐として、その二つの課の職員と一緒に、さらに各省関係はもう一つの調整室の職員と一緒に仕事をしていました。
この4人以外にも、県や市から来られた方で、副知事や副市長を務めた人もおられます。東日本大震災の際には、千葉・岩手県副知事、三浦・宮城県副知事に助けてもらいました。
副知事副市長でなくても、出世して活躍した方、活躍している人もたくさんおられます。が、一緒に働いた人が4人も同時期に副知事になられるのは、めでたいことです。

新副知事二人

4月は人事異動の時期です。うれしいことがありました。かつて一緒に仕事をした人が2人も、県の副知事になったのです。一人は岩手県の八重樫幸治・副知事、もう1人は沖縄県の池田竹州・副知事です。

八重樫君は平成2年秋から1年間、池田君は平成3年秋から1年間、当時の自治省財政局交付税課に派遣され、仕事をしてくれました。私は、平成2年春から4年末まで交付税課課長補佐でした。
当時は「昭和の働き方」が最盛期でした。深夜残業や休日出勤も、季節によっては普通でした。ふるさと1億円事業の続きなど、交付税の算定もどんどん増えていきました。岡本課長補佐は新しい物好きで、それらの仕事を次々と引き受けてきたのです。岡本補佐は当時35歳。ばりばり仕事をして、職員にもそれを求める「悪い上司」でした。反省しています。
そのかたわら、彼らを含め関係者に制度と動向を知ってもらうために『地方交付税 仕組と機能』の元となる原稿を書き、彼らが悩まないように執務参考の「涙なしの交付税課勤務」も作っていました。忙しい時期を終えると、「日本の頂上で交付税を考えよう」と、職員たちを富士登山に誘いました。

ともに苦労をした(正確には苦労をかけた)職員が出世するのは、うれしいですね。副知事という職も苦労が多い職ですが、かれらなら上手にやってくれるでしょう。
がんばれ八重樫君、池田君。