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生き様-仕事の仕方

東宮へのご進講

今日27日は、東宮御所で、皇太子殿下・妃殿下に、ご進講する機会をいただきました。両殿下には、これまでもたびたび被災地の視察や慰問にお出かけいただき、被災者を励ましていただいています。そのお礼も、申し上げました。この4年間に何ができたか、このあと何が残っているか、いま何が課題かを、お話ししました。資料は、何度か打ち合わせて、職員が、現場の状況がわかる写真付きの、わかりやすいものを用意してくれました。
両殿下とも、ご関心が深く、またよくご存じで、何度か「これは○○ですね」と、ご指摘をいただきました。発災直後の対応についても話が及び、当時の私の仕事や判断なども、ご説明しました。
帰ってきたら、職員曰く「殿下の前でも、関西弁でしゃべったのですか?」。う~ん、本人は少々緊張していましたが、たぶん日常使っている言葉で、しゃべったのでしょうね(苦笑)。

春爛漫、でも忙しい

昨日の土曜日と今日の日曜日と、日本列島は天気のよいところが多かったようです。春を楽しみに、お出かけになった方も、多いのではないでしょうか。肝冷斎も、ぶつぶつ言いながらも、野球観戦をはしごしているようです。
私は、例によって仕事と書類が片付かず、せっせとお仕事。いくつも引き受けた講演も迫ってきて、レジュメや資料作りを急がなければなりません。テーマを広げると、いろいろと考えたり、資料を集める必要があります。それはそれで、考えを整理するよい機会なのですが。
今朝、ある大学の先生に電子メールで質問したら、すぐに返事が返ってきました。私のことを棚に上げて、「日曜朝も、家族サービスせずに、パソコンの前におられるのですか?」と返信したら、「家族からは冷たい視線をあびております…」とのこと(苦笑と同情)。
事務次官になっても、新年度にそして発災から5年目になっても、忙しさは相変わらずです。秘書や部下職員に「私が忙しいのは、君たちが悪いからだ」と言うと、返事がなく、顔に「次官が自分で、忙しくしているのでしょ」と書いてあります。その通りです。
でも、復興大臣は、今日日曜日から1泊2日で、岩手県被災地視察です。大臣は火曜と金曜日に閣議があり、他の日も国会の委員会での答弁、衆議院議員として本会議への出席があり、国会開会中はどうしても視察が週末になるのです。復興庁は、そのような役所なのです。

経済同友会、長谷川代表幹事

経済同友会の長谷川閑史代表幹事(武田薬品工業会長)が、今月4月で退任されます。4年前、大震災発災直後に就任され、任期の4年間は復興に重なりました。長谷川代表幹事の指揮の下、同友会と加盟企業の方々は、本当に復興にご協力をいただきました。改めて、お礼を申し上げます。長谷川さんは、退任の記者会見で、復興についても力を込めて振り返っておられます。
ところで、私もこの仕事でなければ、同友会を始め、経団連など日本を代表する企業の方々、さらにはNPOの方々と、こんなに親しくお話し(お願い)をすることはなかったでしょう。被災地視察に同行させてもらうと、これらの方々と1日中バスや会議でご一緒します。すると、復興の話だけでなく、経済や社会、政治まで、話が広がります。視野が広がる、ありがたい場です。役所や同業者との付き合いに閉じこもっていては得られない、人脈と知見です。

長時間労働の割には成果が出ていない

日経新聞土曜日の別刷り「ニュースクール」4月11日は、「朝早くから仕事、どうして」でした。この夏に試みられる国家公務員の朝方勤務が、解説されています。そこに、日本のお父さん、アメリカのお父さん、フランスのお父さんの1日が、グラフになって比較されています。それによると、「家を出る」は、日本7:36、アメリカ7:30、フランス7:42です。ほとんど差がありません。ところが、終業時間は、アメリカ5:03、フランス5:31に対して、日本は6:51です。さらに、帰宅時間は、アメリカ6:05、フランス6:14に対して、日本は8:12です。帰宅時間では、2時間も違います。
さて、これに見合うだけの成果が出ているのか。どうも、そうではなさそうです。記事には、1時間当たりの労働が生みだすGDPも比較されています。当然、日本は低いです。長時間労働をしていながら、成果は少ない。踏んだり蹴ったりです。それぞれのデータには、出所が明記されています。ぜひ、記事をお読みください。課題は、常態化した残業と、夜の付き合いです。

あっという間の1週間

今週も、あっという間に、1週間が終わりました。なぜこんなに、時間が経つのが早いのでしょう。早朝出勤して時間を確保しているのですが。メールへの返事と届けられている資料に目を通すことすら、十分にできていません。「相談に乗ってくださいよ~」という部下に十分に対応できず、来てくださったお客さんにも立ち話しかできず、もちろんお礼の手紙も書けず。申し訳ありません。
私のイメージでは、事務次官は、静かにゆったりと、広い部屋に座っているものなのですが。どうもいけません。復興庁という組織の特殊性なのか、時代の変化なのか、私が特殊なのか(苦笑)。夜布団に入ると、やり残した仕事を思い出し、朝目が覚めると、次の仕事のアイデアが頭に浮かんできます。これまでにない仕事、次々と課題が変化する仕事ゆえの特殊性もあります。
大臣は、11日土曜日に釜石に、12日日曜日に仙台に、被災自治体の意見を聞く会に出張されます。このようなことも、関係自治体の協力で、早急に準備ができ、実施できることになりました。職員も、大わらわでした。大臣ご出張のときは、次官は原則、東京で留守番なので、私は同行できません。