カテゴリー別アーカイブ: 仕事の仕方

生き様-仕事の仕方

凄腕速記者

朝日新聞4月4日夕刊の「凄腕つとめにん」は、「1分間に起こす文字数、300字超」という速記者、藤田貴子さんでした。
想像できますか、その速さを。1分間に300字ということは、1秒間に5文字ですよね。記事によると、会議の文字起こしは、3倍の時間でできたら一人前だそうです。2時間の会議だと、6時間かかるということです。藤田さんは、それを4時間で済ませます。でも初めは、5分の録音を起こすのに、30分かかったとのこと。
かつては速記者は独特の符号で紙に書いていましたが、今は録音をパソコンで文字に起こします。藤田さんは、かな入力だそうです。私はローマ字入力ですが、キーを打つ回数は、かな入力の方が少なくてすみます。
ところで、会議や会見で、職員が全文を文字に起こしてくれるときがあります。私は、概要を求めます。発言を一言ずつ追って読んでいると、時間がかかります。私は、結論が欲しいのです。ところが職員に言わせると、全文起こしの方が楽なのです。概要にしようとすると、理解しながら書く必要があるのです。う~ん、困ったことです。
私は、テープレコーダー(今ならボイスレコーダー)に録音して、後で文字おこしするのが嫌いでした。数倍の時間がかかるのです。それなら、その場での概要メモの方が楽でした。

官庁と民間企業の違い

3月28日の朝日新聞「証言そのとき」は、生田正治・日本郵政公社初代総裁の「郵政、官業脱却に全力」でした。商船三井の社長が、なぜ民営化の責任者を務めたか。それは本文を読んでいただくとして。官庁と民間企業の管理職の違いについて、次のようなことをおっしゃっています。
・・・官庁スタイルで、まるで国会答弁のようでしたね。ですから、2カ月ほど様子をみて言ったんです。「来月から部下の『お付き』はやめよう」と。「えっ」という顔でみんな驚くから、「自分で勉強して把握してくるんだ」と伝えました。
2003年の初夏の、郵政公社の会議室。経営委員会の出席者二十数人の後ろには、分厚い書類を携えて発言を助ける担当者たちの姿があった。
のちに総裁を辞めるとき、何人かに「あれがいちばん参った。委員会の前々日ぐらいから緊張して勉強しましたよ」と言われてね。それがいい。自分で自分の部門のことがわからないと、深い議論はできません・・・

資料は1画面

日経新聞私の履歴書3月25日、大山健太郎・アイリスオーヤマ社長の「数分のプレゼンで即決。会議重ねず、私が全責任負う」から。
・・・パワーポイントを延々見せる普通のプレゼンとはまったく違う。1件5分から10分。資料は1画面。「要点から話せ」とよく叱る。前日の日曜日までの販売データは必須だ。話の途中でも合格、不合格をどしどし判断する。社員は自然にプレゼンが上手になる・・
・・・却下や再考を命じる時は、理由を明確に言う。生活のストーリーを感じられない企画、今の消費の流れを追っただけのアイデア、自分のこだわりを優先する開発者には、こう反問する。「おまえの奥さん、ホントにそれ買うか?」・・・

何かと忙しい

7日、8日(月曜日と火曜日)と出張したので、今朝は7時半過ぎに出勤。たまっていた電子メール200通ほどを、急ぎのものとそうでないものに分別して、せっせと処理しました。しかし、敵もさるもの。8時過ぎに出勤して、次官室に攻めてくる職員がいました。笑い。「明日までにお願いします」という、原稿依頼とか。おいおい。
決裁などは処理できたのですが、積まれている資料はすべては片づかず、持ち越しへ。
明日10日(木曜日)は夕刻から宮城県へ1泊2日の出張、12日(土曜日)からは岩手県へ1泊2日の出張です。今週はそれぞれ1泊2日の出張で、3県を訪れることになります。

大統領報道官の朝

朝日新聞2月20日別刷りbe「フロントランナー」、アメリカ大統領報道官のジョシュ・アーネスト氏のインタビューから。
「世界中の出来事に毎日答える、米国の大統領報道官というのは、世界で最も忙しい仕事なのではないでしょうか。どんな一日を送っているのですか」という問に。
・・・朝は5時半ごろに起き、iPadや携帯端末の「ブラックベリー」などに目を通しながら支度をして、7時~7時15分の間にはオフィスに到着するようにしています。ホワイトハウスの高官が集う最初の会議は8時15分から始まるので、それまでに1時間はさまざまなものを読むようにしています。大統領報道官としての最大の課題は、世界や米国内、そして政界で起こっているすべてのことを知り、朝のうちのできるだけ早くすべての情報を吸収することです。
執務室には、ウォールストリート・ジャーナル、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストの新聞紙面が届くので、何が1面に掲載されているのか目を通します。どのようなことがどう優先順位をつけられているのかを理解するうえで役立ちます。
8時15分以降のさまざまな会議は、安全保障、経済、政治などさまざまな分野で起こっていることをそれぞれの高官たちに聞いて、情報収集する重要な機会として活用しています。
そのあとで執務室に戻り、2、3時間かけて毎日の定例会見の準備をするという具合です・・・