カテゴリー別アーカイブ: 生き方

生き様-生き方

妬まれたら、心の中で相手の幸せを祈る

3月6日の日経新聞「なやみのとびら」、「年下の同期から妬まれている」についての、中園ミホさんの回答です。

(相談)
同期が私への妬(ネタ)みを直接言ってきます。「大卒だから給料が高くていいわね」「英語が話せていいわね」など、大半は言いがかり。「比較されて気分が悪い。大嫌い!」とまで言われました。相手の方が年下なので定年まで一緒と思うとしんどいです。(愛知県・50代・女性)

(回答)
妬みはコンプレックスから生まれるもの。いろいろ言ってくる人はどこにでもいます。このようなタイプの人とは、何を言われても取り合わないのが賢明です。相談者さんもよくおわかりだと思います。ただ、相手が同僚であれば、やっかいですよね。
私は元占い師なので、こういう悩みをたくさん聞いてきました。対人関係の理不尽なトラブルは大概、妬みやひがみから発生している気さえしました。占いの視点から言わせていただくと、相手の悪い感情が飛んできたときは、その人の幸せを祈ることに尽きます。
「また言いがかりをつけてきた」と思ったら、「どうか、あの人にいいことが起きますように」と祈るのです。私はそうアドバイスしていました。うれしいこと、楽しいことが起こって相手の精神状態が良くなれば、こちらを攻撃することはなくなります・・・

・・・とにかく、自己防衛に徹することです。相手の言動にとらわれてイライラしていたら、相手にも空気が伝わり攻撃に拍車がかかってしまいます。反対に相談者さんがいつもニコニコしていたら、馬鹿らしくなって、対象が変わるかもしれません。仲良くなりましょうとは決して言いませんが、関わらないことです・・・
今度、何か言われたら、「どうかお幸せに」と心の中でつぶやいてください・・・

原文をお読みください。

モンテプルチアーノ

11月22日の日経新聞文化欄、 坂井修一さんの「うたごころは科学する ワインの力」は、次のような書き出しで始まります。
・・・私は今、一杯の赤ワインを呑みながら、ノートPCでこの原稿を書いている。葡萄はモンテプルチアーノ。イタリアの大衆ワインだ・・・

小説「モンテ・クリスト伯」で脱獄した主人公が、モンテ・クリストという島にたどり着いて飲んだ酒が、モンテプルチアーノなのです。このワインを飲む度に、モンテ・クリスト伯が獄中で抱いた絶望と希望など主人公の心が、坂井さんの心の中でよみがえってくるのだそうです。

私は小説のことは知りませんでしたが、モンテプルチアーノを気に入っています。かつてイタリアのシエナを訪れた際に、食事に出てきたのがこれでした。街中のレストラン、天気も良く、仲間とも話が弾み、とてもおいしかったのです。
日本の酒屋さんでも置いてあります。値段はいろいろありますが、安いので、時々、日本酒から浮気して飲みます。おいしいのですが、あの日の味は再現できません。モンタルチーノは、よく似た名前のイタリアワインですが、こちらの方は高いようです。

松永真さん、条件を無視して勝つ

9月15日の朝日新聞「語る 人生の贈りもの」、グラフィックデザイナーの松永真さん第9回「負けてもいい、作り替えたロゴ」から。

―1986年にはティッシュ「スコッティ」のパッケージをリニューアルするための国際コンペティションに参加しました。
このコンペには二つの条件がありました。花柄であることと、指定のロゴを使用することです。納得できずに大いに悩みました。

―コンペの条件なのに。
ティッシュといえば生活必需品の最たるものです。狭い家の小さな部屋ごとに置かれるものがなぜ花柄でなければならないのか。白い箱に小さくロゴがあればいいじゃないかと。でも「ロゴを作り直していいですか」と聞いたって、どんなロゴを作るか分からない相手にオッケーしてくれるはずがない。僕は負けてもいいから自分の信じる通りにやろうと決断し、半年かけてロゴを作り替えました。そして花柄をストライプに置き換えたデザイン案を提出しました。

―ルールを無視したのに、国際コンペで優勝したんですよね。
担当者が電話で「あなただけ花柄がない」と言うので、「このストライプが私の花です」と答えました。後で聞くと、1次、2次、3次と続いた審査では毎回得点が低かったようですが、「ここでは落としたくないので、次の段階で」と結局、最終段階まで残ったそうです。必須条件を二つとも無視したのですから大学の試験だったら0点で不合格ですよね。最後に社長決裁で優勝となりました。
当時「山陽スコット」だった会社は合併で名前も変わりました。うれしいことに、コンペから34年経った今もこのデザインは健在です。微調整を続けて進化させていますけどね。

大学は通信教育で成り立つか

これも笑い話なので、まじめに考えないで下さい。先日、大学の教授数人と話をしていました。

全勝:先生のところも、オンライン授業ですか?
教授:そうですよ。すべて、オンラインでやっています。いくつか問題があるけど、やれています。
全:本当にそうでしょうか。私も先生も学生時代に、授業を受けに本郷の教室に行きましたか? 授業では居眠りをして、終わったら友達としゃべるか、麻雀の仲間を探していませんでしたか?
教授:そう言われれば、そうだなあ。
全:でしょ。いまの学生も、その多くは、勉強のために学校に行っているのではないのですから。授業がオンラインでできているといっても、それでは大学の使命を果たしたことになりません。学生は、かなり不満を持っていると思いますよ。

職場も同じで、みんなが、仕事だけをするために、行っているわけではありません。「遅れず、休まず、働かず」という社員もいます。仕事に精を出す人でも、昼の同僚とのランチが楽しみな人も、夜の居酒屋が好きな人もいます。でなければ、女子会や赤提灯があれほどまでに、はやりません。同僚とのおしゃべりのない職場は、つまらないです。

青木会長、ピンチをいきなりチャンスにはできない

9月3日の朝日新聞オピニオン欄「ピンチはチャンス9」、青木拡憲・AOKIホールディングス会長の「スーツの行商で生き抜いた先に」から。

・・・ピンチをいきなりチャンスにするなんてことはできっこありません。ピンチはピンチなのです。コロナ禍の中、日本中、世界中の人びとが、100年に一度というレベルの大ピンチの中、七転八倒していると思います・・・

・・・ピンチは続きました。数年後、親が始めた質屋も行き詰まってしまい、大学に行くのを諦め、生きるために質流れのスーツの行商を始めました。19歳から29歳ごろまで、生活のために一着一着、必死で売りました。思えば、人の心をどう理解するのか、資金繰りについてなど、毎日の真剣勝負の中で勉強をさせてもらったと思います。それが今の私をつくってくれました。

まずはどんなピンチの時でも、生きていることに感謝すること。一息ついて、このピンチを抜けるには何年かかるか予測し、その時どうなっていたいかという思いを描くこと。そこに向かって素直な心で人様にお願いし、とにかく今のピンチを切り抜け、生き抜くことです・・・