岡本全勝 のすべての投稿

古新聞の回収

私の住んでいる地域では、区役所によるごみと資源の回収の他に、新聞配達店が古新聞を回収してくれます。新聞社によって違うのですが、A新聞は毎月第1土曜日が、回収日です。今日が、その日でした。
回収用の紙袋が配られ、それに入れて早朝に出すと、トラックで回収していきます。そして、袋1つにつき、トイレット・ぺーぺーを1個くれます。回収した古紙を再生したという「しるし」でしょう。1紙1か月で、だいたい2つになります。わが家は2紙取っているので、毎回3~4つもらえます。他社の新聞も、回収してくれるのです。
なかなか良くできた制度だと思います。分別してきちんと出そうという気になります。一家庭にとっては、大した金額ではないのですが。トラックの荷台に積まれた古新聞の量を見ると、大変な量の回収です。
区役所の資源回収もかなり進んでいて、プラスチック類、ペットボトル、古紙、缶、瓶などを決まった日に、回収してくれます。でも、先に書いた古新聞の場合は、トイレット・ぺーぺーをもらえるという、目に見える形(再生した)が、やる気を起こさせます。

戦後の後

3月2日の朝日新聞オピニオン欄は、「日はまた昇るか」として、アメリカの日本専門家2人の主張を載せていました。ハーバード大学ゴードン教授は、次のように述べています。
・・問われているのは『戦後の後』の日本のあり方です。ふたつの問題があります。ひとつは、欧米先進諸国に追いつこうとこれまでやってきて、その目標を達成したのですが、今度は自国の経済が低迷し、後ろからは新興国が猛追しています。もうひとつは、少子高齢化です。日本が考えねばならないのは、経済が縮小するときにどのような道を選ぶのか、労働人口が減るときに生産力をどう補い、安定した暮らしを維持し続けるのか、という課題なのです・・
・・日本が直面する課題は、高度成長を支えた条件が崩れた後、限界ある状況下でどう生きるかということです。これは、実は日本だけでなく先進諸国共通の課題であり、新興国もやがては直面する問題です。日本は他の国に先んじて挑戦するだけなのです・・
・・日本はこれらの問題を解決したわけではありませんが、ポスト工業社会という状況を最初に経験するということは、他者に知恵を与えるポジションにあるわけです。かつての高度成長のように心躍るモデルではないでしょうが、依然重要な仕事です。昔はよかったとノスタルジーにひたり、後ろ向きになってはいけません、日本は新しい役割を追求すべきです・・

自殺者3万人

3月3日新聞各紙夕刊が、2010年の自殺者が、13年連続で3万人を超えたことを伝えていました。男性が7割です。50歳代と60歳代がそれぞれ2割近いです。要因の半数は健康問題、次に経済問題、その次に家庭問題です。うつ病の人も多いです。

明るい課長講座4

次の教えを、それぞれ職場での具体的場面を使って、解説せよ。そして、二つの教えの関係について述べよ(講座その2に似てますね)。
A 部下は、厳しく育てないといけない。
B 部下は、褒めてやらないと育たない。

幹部研修の難しさ

先月、消防大学校の上級幹部研修で、人間関係論を3時間講義しました。その時の、研修生による講師の評価が届きました。結構良い点をもらっていたので、ほっとしました。研修生の皆さんが、「紳士」だったということかもしれませんが。
消防大学校でも自治大学校でも、講義や講話をすると、校長も研修生による評価の対象になります。数字で出てくるので、成績表をもらう生徒の緊張感を味わうことができます(苦笑)。これは、かなり緊張します。
幹部や幹部候補生への講義は、難しいのです。大学生を相手にするなら、知らないことを教えることになります。幹部職員の研修も、部下職員と違った、幹部職員に必要な知識と技術を、新たに教えることになります。しかし、勤めて20年にもなる職員は、たいがいのことを知っています。いえ、知っていてないと、困るのです。
すると、最新の知識を確認してもらう、最近の動向とこれからの課題や見通しを知ってもらう、知っていることを全体と関連づけて整理し直すことが、主になります。日頃断片的に得た知識を、もう一度整理し直し、抜けていることを埋めてもらうのです。
私は、このほかに、「知っていることで安心することも重要である」とお話ししています。「日本で最高の講師陣から話を聞いて、既に知っていることであるなら、それは、あなたが最高水準であるということです。自信を持って、仕事をし、後輩に話して下さい。そして自分なら、後輩の前でどう話すか、その技術を盗んで下さい」と。
とはいえ、厳しい研修生から良い評価をもらうためには、内容と話し方に工夫が必要です。毎回、準備にも、大きなエネルギーが必要なのです。