岡本全勝 のすべての投稿

連載を振り返って7

書くことは、考えを整理すること。

今回の連載には、元になった文章があります。「明るい係長講座 初級編・中級編」(1996年、富山県職員研修所)です。富山県総務部長の時に書いた小冊子です。
今回の連載を始めたときも、「かつて書いたことがあるから、それを全国版にすればよいわ」とお気楽に考えていました。しかし、そうはいきませんでした。
・教科書とするためには、経験談を羅列するだけでは駄目です。体系的に、知識を並べる必要があります。
・必要な知識をすべて網羅することは難しいですが、必要な知識で抜けていないかを、確認する必要があります。
かつて読んだ本を再度読み返してみたり、参考になる本はないかと探しました。ないことを確認することも、安心材料になります。
・特に中級編では、課長として何が必要かを、考え直す必要がありました。

これには、苦労しました。
当初は、「体験談を整理して書けば良い」と考えていました。しかし、「整理する」ことが、難しかったのです。
ふだん職場でしている仕事を、どのように分類するか。これに苦労したのです。いろんな場面でいろんな体験をしたので、体験談やエピソードは余るほど持っています。しかし、それを羅列しても、教科書にはなりません。
そこで苦心したのは、構成です。たくさんの仕事のコツをどのように分類したら、皆さんに理解してもらえるか。大分類、中分類、そして見出しを、何度も作り替えました。
その過程で、「私のやってきたことは、こういうことだったんだ」と再認識することも、たびたびありました。書くことは、考えを整理することです。

本格的な冬に

寒くなりましたね。今朝の福島は2度。最高気温も5度ほどでした。
新幹線から西に見える吾妻連山は、雪をかぶっていました。
ちゃんと、冬の服装をしてきましたが、手袋が必要でした。

連載を振り返って6

職員の延長に課長はない

ところで、中級編(課長編)は、初級編(職員編)の延長ではありません。よい職員の延長によい課長があるわけではないのです。これは、意外と認識されていません。

ビジネス書には、よい職員になるための心構えや技術が書かれています。しかし、それを実践するだけでは、よい課長になれないのです。
職員みんなが、よい職員になるわけではありません。職場には、出来の悪い職員も、困った職員もいます。課長は、そのような職員も相手にしなければなりません。それは、「よい職員になるための本」には、書かれていないのです。
「先輩談」もよい話ばかりで、都合の悪い話は出てきません。

不都合な事実に目を背け、きれい事だけで、課長が務まるわけではありません。そこで、2:6:2の法則を書きました。また、出来の悪い職員の評価や指導についても書きました。

さらに、生産性の低さと、その改善策を述べました。
日本の労働者の生産性が先進国の中で低いことは、しばしば報道されています。残業時間が長く、休暇も取らず、労働時間が長いことも。
公務員の職場も、例外ではありません。それどころが、他の職場に比べても、生産性は低い方でしょう。とにかく、無駄が多いのです。頻繁な会議、しかもそこでは決まりません。部下に任せっきりの上司。どうしてよいかわからずに悩む部下・・・。
多くの管理職が、責任を果たしていないのです。これについても、厳しいことを書きました。しかし、私が新事実を書いたのではなく、多くの関係者が分かっていながら放置していることでしょう。

失業しない休日

連載「明るい公務員講座・中級編」を書き終えて、ほっとしたのですが。良くしたもので、次の仕事が入りました。
一つは、この連載を単行本にすることです。どさっと、ゲラが届きました。連載中の文章は通しで読むと、冗長になっています。せっかく書いた文章ですが、泣く泣く削減する必要があります。
その前に、どのように再編成するか。悩んでいます。

もう一つは、別の媒体から、連載のお誘いがありました。これは、少々毛色が変わり、ちょっと重い原稿です。でも、光栄なことなので、準備を始めました。
どのような構成にするかを悩み、いくつか試作品を書き始めて、書いては消すことを繰り返しています。

「焚くほどは風がもてくる落葉かな」(良寛)。
全く意味は違いますが。土曜日曜に失業しないように、神様が手配してくださったのでしょう。ということで、朝から机に向かっています。

年賀状の準備も、しなければなりません。印刷は発注したのですが、今年いただいた年賀状の整理が、まだできていません。

高野山東京別院

高野山。和歌山県にある、空海が開いた山の上の仏教都市です。空海(弘法大師)が開いた金剛峯寺なら、日本史で習いましたよね。
関東の人には、あまり知られていないようですが。関西では、知らない人はいないでしょう。私もこどもの頃、親に連れられていきました。
先日「ブラタモリ」で3回にわたって取り上げられたので、見られた方も多いでしょう。

その高野山に、東京出張所があることをご存じですか。高野山東京別院です。
高野山は、江戸時代2万石の所領を持っていました。石高は十分な「大名」です。よって、参勤交代を命ぜられていたのです。その江戸屋敷です。明治時代になって、お寺になりました。
なかなか立派なお堂が建っています。地下には、東京電力の変電所があるのだそうです。これもびっくり。でも、合理的な考えですよね。広い敷地があって、地下は利用しないでしょうから。