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謝罪の経済学

日経新聞経済教室が、「謝罪の経済学」を載せています。8月10日は大竹文雄・大阪大学教授、11日は平野晋・中央大学教授です。
お金を払わなくても、謝罪することで、相手がなぜ許すか。また、言葉だけでは駄目で、本気度が重要などが、解説されています。このような分析もあるのですね。
アメリカ各州で、アイムソーリー法が制定されていることを、知りました。お読みください。

変化した政と官の関係

8月13日の日経新聞、大石格・編集委員のコラム「変わったのは政官関係か」から。
・・・政官関係に詳しい立命館大の真渕勝教授の『官僚制の変容――萎縮する官僚』などの論考によれば、官僚の思考・行動様式は図に示した流れで変化してきた。
政治主導か官僚主導かだけが注目されがちだが、官僚が社会との距離をどう捉えているのか、すなわち政策判断を役所だけでするのか、利益団体などの意向をくみ上げようとするのかも変化してきたそうだ。
戦後しばらくの国士型官僚の代表例は、農林省の小倉武一、通産省の佐橋滋らである。佐橋に想を得た城山三郎著『官僚たちの夏』を読んだ方もおられよう。
自民党政権が長期化すると、役所と族議員が一体となって利益の配分を差配する調整型が登場する。さらに政治主導が強まると、調整は議員に委ね、言われたことしかしない吏員型に変化したという分析だ・・・
・・・政と官の綱引きは決着済みだったとすると、ヒラメ官僚が近年、急増したようにみえるのはなぜか。仮説を提示したい。それは「変わったのは官僚ではなく、政治だ」というものだ・・・

加藤創太・東京財団上席研究員の「権力の集中が「忖度」を呼ぶ〜官邸主導時代の政治ガバナンスのあり方」(8月9日)から。
・・・行政機関については、一連の「政治主導」のスローガンの下、官邸は内閣人事局を通じて幹部人事権を握った。報酬などで差異を設けづらい行政機関において、公務員の最大のインセンティブ(誘因)となるのは人事である。上司の心の内を「忖度」して動ける人間が「できる」と評価されるのは、官僚組織も企業も同じである。かつて各省庁の幹部への「忖度」を競い合っていた官僚たちが、今は官邸への「忖度」を競い合うようになったのは当然の帰結だ・・・
・・・権力集中の弊害を防ぐには、権力へのガバナンス体制の構築が何より重要となる。数年に一度の選挙による政権交代に政治行政のガバナンス(統治)のすべてを託すのではなく、各種の政治行政制度を総合的に見た上で、あるべき日常的なガバナンス体制を判断していかなければならない・・・

それぞれごく一部を引用したので、原文をお読みください。

美術館巡り

最近、原稿と講義の準備で、美術館には行けてなかったのですが。夏休みに入ったのと、連載を少し書きためたので、美術館巡りへ。先週土日と今週3連休で、次のところなどを回りました。
アルチンボルド(上野、西洋美術館)
川端龍子(広尾、山種美術館)、地獄絵(日本橋、三井記念美術館)、レオナルドとミケランジェロ(丸の内、三菱一号館)
タイの仏像(上野、国立博物館)
ボストン美術館(上野、東京都美術館)、芸大130周年展(上野、芸大美術館)など

それぞれに、見応えのある展示でした。東京で、これだけのものを見ることができるのは、ありがたいですねえ。それぞれの場に行って見ると、もっと気分に浸れるのでしょうが。便利さには代えられません。
最近は、紹介ビデオを上演している会場が多いです。展示だけでは分からないことを、紹介ビデオを見るとよくわかります。
しかし、1日に3つも回ると、足はくたびれるし、何を見たか混乱してしまいます。反省。