お客さんの要求にどこまで答えるか

5月17日の朝日新聞オピニオン欄、「世の中、便利すぎ?」、古屋一樹さん・セブン―イレブン・ジャパン社長の発言から。
・・・1974年に1号店を東京・豊洲に出して以来、コンビニエンスストア(便利なお店)という名前の通り、店では新しい商品やサービスを次々に加えてきました。
新しいものを始めるときに気をつけることは、二つあります。一つは、お客さまの要望を2歩も3歩も先取りしないことです・・・
・・・もう一つは、店員の負担を大きく増やさずに、全国どのお店でも24時間365日、同一のサービスを提供できるのか、見極めることです。公共料金は、どんな種類もバーコードを2回スキャンするだけで支払えるようにシステムを開発しました。公共料金がコンビニの店頭で払えるのは、おそらく日本だけでしょう。いれたてのコーヒーは、導入までに5年かけました。お客さまが自分でいれてもストレスを感じない方式をつくるのに、試行錯誤しました。
一方で、飛行機のチケットや電車の指定席券の販売は、要望は多いのですが、お断りしています。事故や運行の乱れがあったときに店で対応しきれず、ご迷惑をおかけする恐れがあるためです・・・