相手に通じないカタカナ語

10月18日の日経新聞別刷り「プラス1、何でもランキング」は、「知ってるようで知らないカタカナ語」でした。
第1位は、オンデマンド。第2位以下は、アーカイブ、アセスメント、イノベーション、ダイバーシティ、ガジェット、サムネイル、リノベーション、アナリスト。第10位にはアウトソーシングが入っています。このほかに、「聞いたこともない」という言葉もあります(笑い)。
私は何度も書いているように、カタカナ語が大嫌いです。霞が関は、カタカナ語の先進地です。しゃべっている本人は英語のつもりなのでしょうが、相手に通じていません。
最近よく見かけるものに、「ショート・ノーティスですが」という文があります。わかりますか。インターネットで検索してください。私もこの文を見ると、「締め切りまで時間がないことを、カタカナ語でごまかすなよ」と、言いたくなります。では、「マミートラック」「マタハラ」は知っていますか。
言葉は、相手に通じてこそ、意味があります。関係者だけで通じる「業界用語」なのでしょうが、国民相手の仕事の際にそのまま使ってはいけません。
私は、公文書や説明資料に、市民権を得ていないカタカナ語が出てきたら、書いた職員に「広辞苑に載っているか?」と聞きます。載っていないカタカナ語は、「日本語に言い換える」か、「原語(アルファベット)を表記しろ」と指導します。辞書に載っていない言葉は、調べようがありません。