現地視察

昨日18日、今日19日と、衆議院復興特別委員会の現地視察に同行していきました。昨日は、東電福島第一発電所(正確には元発電所でしょうか)へ。第一原発へは、久しぶりです。所長は、3代目の方に交代しておられます。
免震重要棟での説明の他、多核種除去装置(アルプス)や汚染水漏れ対策の現場も見るので、バスから降ります。そこで、防護服のほか、面体(顔を覆うプラスチックカバー)もつけるという重装備でした。面体をつけると、圧迫感があって苦しいです。
半日構内にいて、私が浴びた線量は、累積で30マイクロシーベルトでした。レントゲン写真が1回で50マイクロで、ニューヨーク往復の飛行機が200マイクロです。
4号機の燃料取り出しのための上屋も、できてから見るのは初めてです。汚染水を貯めるタンクが林立しています。
廃炉作業は、進みつつあるようです。しかし、構内の雑然さや、免震重要棟内外の仮設状態は、相変わらずです。所長もおっしゃっていましたが、これまでは緊急対策に追われていました。施設が仮設なのです。これから30年以上かけて廃炉作業をするには、まだまだ片付けや恒久的な施設への拡充が必要です。
1日に、4,000人もの作業員が入っているとのことです。しかし食堂や休憩所が完備されていません。作業員の方の苦労には、頭が下がります。
今日は、陸前高田市と気仙沼市へ。高台移転や土地のかさ上げ工事が進んでいました。しかし、住宅が建つまでには、まだまだ時間がかかります。なにせ、山を切り開いたり、町全体を何メートルも盛り土するという、広範囲な大工事なのです。