アジアで評価される日本ブランド

7月5日の朝日新聞夕刊に、アジア各国で、日本産を偽装や模倣した農水産物が、たくさん見つかったそうです。中国産なのに「紀州」と表示した梅、大分県の日田梨にそっくりな包装の韓国産梨、「北海道」と大きく書かれた台湾の牛乳など。
それ自体はけしからんことですが、うれしいことですね。それだけ日本製品が、高級・安全と思われているということでしょう。日本が嫌われていたり、日本製品は粗悪と思われていては、このような模倣はされません。これまで日本が、欧米の商品をありがたがるという「拝外」でした。デパートでは、イギリス展が恒例でしたよね。それが、だんだん魅力が小さくなり、他方で、日本が外国から、ありがたがられる地位になったということです。
これまでは、自動車や電化製品など、日本の工業製品が模倣されることが問題になっていました。今回は、農産物です。すでに、女性週刊誌やポップカルチャー、アニメなども、好まれています。さらに広がって、日本文化・日本の生活様式全般が、あこがれの的になると良いですね。サッカーや野球などスポーツ選手も、アジアのヒーローになりませんかね。
最近は、銀座、秋葉原、新宿で、たくさんのアジアからの観光客が買い物をしています。どんどん来てもらって、日本にお金を落としてもらいたいです。日本人もこれまでさんざん、ロンドンやパリで落としてきましたから。もっとも、かつて書きましたが、日本で買うものがヨーロッパ製品では困ります(2月13日の項)。