テレビの時報

総務課では仕事柄、勤務中にテレビをつけています。災害用・国会中継・ニュースを見るためです。すると、おもしろいことが起こります。私の前にあるテレビは、地上波デジタルが入ります。職員の前には普通のテレビ(地上波アナログ)が映ります。同じNHKを見ていると、アナログの方が少し音声が早く、私のデジタルテレビが遅れます。時差のあるステレオ放送です。これが、すごく耳障りです。私の頭は、二つの話を同時に理解しないので、意味がとれなくなるのです。片一方だけを聞けばいいのですが。
時報をどうしているのか、前々から職員と疑問に思い観察していました。すると、少し遅れていたデジタルテレビも、アナログテレビと同時に1:00になると1:00を表示するのです。連続ドラマの場合は番組が終わった後、空白時間がデジタルの方が短くなっていて、1:00には双方があうのです。
20日の東京新聞が、このことを解説していました。デジタル放送では、放送局が情報を圧縮して送信し、家庭のテレビがその情報を元の状態に「解凍」して表示するのだそうです。NHKでは、東京で2秒、大阪などで3秒、その他の地方では4秒遅れることがあるそうです。誤差が出るので、あの「ピッ、ピッ、ピッ、ピーン」というおなじみの、時計が映る時報は最近では映らなくなり、今や教育テレビのアナログ放送の正午の時報だけになったそうです。